甘くて苦い人生にウォンカのめちゃうまチョコをちょうだい

 

チャーリーとチョコレート工場を大阪でやっと観劇しました。去年の3月の解禁から長かった。自分が気持ち的に落ちてた(これは光一くんもつよしも何も悪くない)時期に帝劇が始まり、KinKiコンがあって年が明けて博多座が終わって…やっと!!!長かった!!!!

死ぬほど見たかったFNSを封印し、ツイッターのネタバレや感想は薄目で避けてたのですがわたしが観劇するのは前楽日ともう内容の理解に裂けるほどの時間はなかったのでジョニーデップ版の映画は見た。行きの新幹線の中で。相変わらずのリアルフェイサーっぷり。

観劇はSHOCKぶり、なんならSHOCK以外のミュージカルは初めてで超楽しみ!!!なんだけどなんだか緊張する、自分が舞台に立つわけでもないのにそわそわする…劇場で過ごすこの時間がわたしは大好きです。

以下、観劇した人にしかわからない感想文。

 

 

工場の外

幕が開くと全身黒ずくめの光一くん。歌が始まった時には「え、光一くんがわたしの知らない歌い方してる!」と驚いた。具体的にどんな感じかは言葉にできないのがもどかしいけど…SHOCKでも、もちろんKinKiでも聴いたことない声で、びっくりした。うわ〜ここにきてこんな光一くんが見れるんだ、初めて見る光一くんだ、新規のオタクとして過去を振り返ってとかではなくここにきて…!と出だしから勝手にジーンときてた。

キャンディーマン、物語の始まりとしていかにもおどき話に連れてってくれそうなファンタジー感と甘さでポスターで知っているあの毒々しいウォンカはどこ行った?と焦る。踊りながら黒一色からサーモンピンクのベスト、エメラルドグリーンのタイがお目見えしたと思ったら極め付けにベージュのロングコートに赤いキャンディーのステッキで超かわいい!!あの毒々しい色の衣装だけじゃなかったんや…。

浸すレモンパイ♪、お皿ごと食べる♪、と歌うとこがかわいくて頭にこびりついてる。好き。どんどんアンサンブルが出てきて最後にキャンディーショップの屋根の上でポーズキメるのもミュージカルっぽくてテンション上がる。歌ってる中のセリフでキャンディーマンに扮して街に繰り出す、という説明も丁寧にあったからすぐ理解できた。

 

キャンディショップ

キャンディーマンに扮するウォンカに続いてチャーリー役の子がでてくるんだけどもーーー!!!天使かな?と思うくらいにかわいい!!!そして歌も上手!!!!出てきた瞬間からチャーリーはなんていい子なんだ…と感じさせるピュアさが溢れ出てて眩しかった。チャーリーが歌うウィーリー・ウォンカ♪はクセになりますね。ここの耳に残るメロディーが後から効いてくるのもいい。

 

次の日/バケット家の掘っ建て小屋

お家のセット、よくできてるな〜と感動しました。お家自体はボロボロで色味はあまりないけれど、おじいちゃん・おばあちゃんたちのお洋服やお布団のカラフルなパッチワークとチャーリーとバケット夫人の淡いパステルカラーのお洋服の色味がアクセントになっているところからあったかい家庭が垣間見える気がして。あと階段に小さな家がついてることで屋根の上から街を見下ろす形になるのもすごい!

チャーリーとジョーじいちゃんが腕組みながらチャーリーとワシ♪、と歌うところ尊くてかわいくて浄化された気持ちになる。「チャーリーとワシ」、本当に好き。

チャーリーがお手紙飛ばすシーンも印象的ですね。小窓でちゃんとウォンカがお手紙を受け取ってるシルエットが映ってるの、最初全然気付けなかった。多分このシーンのことだと思うんですけど、エンタかなんかで真冬にあんなとこで寝るなんて、この物語はチャーリーの夢オチなんじゃないか(真冬にあんなとこで寝たら死ぬから)…みたいな考察を光一くんがしてるのを観劇後に思い出し、普段メリバ厨と揶揄されることがあまり好きではないわたしでも思想"堂本光一"すぎんか…とさすがに思った。

 

ゴールデンチケットの当選者たち

オーガスタスとグループ夫人はとにかく目を引く!!2人が出てきた瞬間に場がパン!!と明るくなる。歌自体は多分グループ夫人が旦那さんと出会ってオーガスタスが生まれて…みたいにストーリー上になってて、モニターに絵本みたいにイラストが映ることで歌詞がわからなくても初見でスッと頭に入って分かりやすかった。グループ夫人もオーガスタスもキャラ濃くてチャーミングで目が離せないと思ったら隅っこでウォンカとチャーリーがとんでもなく可愛いことになってて頭抱えた。ウォンカがチャーリーと腕もってぶんぶん動かすの、世界一尊いシーンに認定するレベル。

ベルーカはロシアのバレエ少女。ということはワガノワ式だね♡とか思っていた。動きも全部バレエっぽくて、ただ立ってるところでも5番ポジションだったりと徹底してた。衣装もチュチュっぽくてかわいいな〜と思っていたら日本的な部分としてロリータ要素を入れた、というのを知って天才?と思った。ソルト氏の存在感も抜群なのにあの尻に敷かれてる感が出てるのすごい。べルーカが欲しいものとして最後叫ぶのが「ピラミッド!!!」なの、舐めたクソガキ感が最高にでててかわいいよ…。あとチャーリーと一緒に首をこてんと後ろに下げるウォンカかわいい。

バイオレットのシーンは曲がまたガラリと違ってびっくりする。ディスコっぽいロックっぽい曲で歌い上げるヴァイオレットちゃんちょ〜お歌が上手!ボーレガード氏もバイオレットに負けず歌うし踊るし迫力がすごい。気付いたらキャンディーマンいなくなってる、と思ったらお立ち台みたいなのに乗っかって華々しく出てきてウケた。前の2曲よりここのシーンから一気に踊ることが増えた気がする。ポジションの移動も多くて油断するとダンサーの頭ぽかぽか叩いてたりするちょ〜おかわいいキャンディーマンを見逃す。

ティービー夫人は今まで出てきた両親たちとはまた違う雰囲気のやばさというのが曲から伝わりますよね。薬流し込むのはグラス一杯のビール!!!だし。そんなことアメリカ国歌調の曲で歌い上げていいのか…。マイクが出てくるところでガラリと曲調が変わってロック!マイクはまだポストは言わずツイートというタイプの子。キャンディーマンもさっきは指揮してステップ踏んだと思ったらDA PUMPのUSAの振り、からのエアギター。全部のせ丼?!

 

このシーンでは立て続けに違うジャンルの踊りをそれぞれの親子と踊る光一くんが本当に最高だった。光一くんの踊りは品があってどの所作も綺麗なところが大好きなんだけど、それが良いように作用してどんなジャンルを踊ってもウォンカ(というかキャンディーマン)のままなんですよ。

そしてメインは親子たちだから、ウォンカにスポットライトが当たってないのもよかった。光一くんって0番の才能もあるけどキャラクターダンスの才能もあるし、多分コールドの才能もある!!確実にここは主役じゃない場面だから目立ちすぎず、だけど目を引く、でも馴染む、みたいな…そんな光一くんが見れたのがレアで超よかった。

どんどん当選者が報道されるテレビの演習、展開の速さとテンポの良さが生きてて面白かった。「見ろ!!!!バケット!!!!」とどんどんハイテンションになるキャンディーマンと「もうー?!」と言いながらテレビに駆け寄ったり、ウォンカに負けないくらい「早ー!!!」と絶叫するチャーリー、どちらもかわいい。

 

さよならキャンディショップ/最後の当選者

キャンディーショップでの所作もいちいちきれいだった。ステッキ捌きもそうだし、カバンを開ける、カバンを渡すとか。でもお札数えるのは雑w それもよかった。光一くんが演じるウォンカは上品さの中に貫禄もあって紳士さ、いい意味でのおじさを感じられた!おじにしては顔だけ抜群にかっこいいけど。

一幕はポップに、そしてコミカルに話してるんだけど「遅れをとるなよ」、「好きなことを諦めるな、愚痴を言わずに待つんだ」、「君に出会えてよかったよ」…みたいなチャーリーに向けて言う大事なセリフですっとトーンが落ちるのが本当に良…!!!特に「好きなことを〜」、ちょっとオタクには刺さりすぎる言葉だよね。英語版は何で言ってるんだろう?神翻訳…!いつでも刻める心のタトゥーリストに入れました。

そして映画版を見てなくてもチャーリーが最後のゴールデンチケットを手に入れることなんてストーリー上明白なのに、これがゴールデンチケット♪、と歌うチャーリーを見て心の底から当たってよかったッ……って泣くかと思った。

あとジョーじいちゃんとバケット夫人があんなに踊れて歌えるのがびっくり。小堺さんの持ち前のキュートさにおはよう〜太陽♪、と元気よく歌う「ジョーじいちゃん絶好調!」がピッタリだったしタップもすごかった!

バケット夫人が映像のシルエットと踊る演出もすごかった。あれパパ役のシルエットもバレエっぽいだいぶ難しくてエグい踊りをしてると思うんだけどその人とのデュエダンで違和感ない観月ありささんすごすぎる。

 

ついに工場の扉が開く

最初は当選者たちがどんどん工場前に到着してお祭り騒ぎだったのにいざ工場の扉が開くとなったらあの緊張感。あんなに可愛く歌っていたチャーリーのウィリー・ウォンカ♪と同じメロから始まるとは思えん。

ついにウィリー・ウォンカのお目見え!と思ったら突然足腰弱いおじいちゃんがが出てきて????ってなった、あれは何?!本来はあの姿で魔法がかかって若返ったってこと?!じゃあキャンディーマンのときはなに?!

頭がぐるぐるしてたら一瞬であのメインビジュアルでお馴染みのどキツイウォンカが登場。全体的に淡い色合いで可愛いキャンディーマンから急に原色でダークな雰囲気になるの痺れる〜!!!光一くんの顔が整っていて美しいからそれが絶妙に不気味さ、妖艶さ、ミステリス具合を演出してるのが本当に面白いと思う。色味に関しては明らかに浮いてるんだけどそれが醍醐味で、パーソナルカラー外すことでそうなってんだな、顔がいい人の顔ってこんな風に作用すんだな〜と感心しました。

「見れるって思ってるね?」はザ・チャーリーとチョコレート工場!って感じがするようなチョコレートの甘い部分だけじゃない苦さが全面的に出てて印象的ですよね。始まりから不穏だし、ゆっくりな動きと醸し出すオーラがウォンカがただモノじゃない感、やべー奴がすごいでてて、ウォンカの登場シーンとしてはこれ以上ない…。色気も一気に出て、「甘く淫ら」はチョコレートだけじゃなくてこのウォンカを表す言葉としても的を得ている。人生は変わる〜遅れをとるな〜♪、あたりから歌声もどんどん強くなっていってこの世界は幻 見えるのかい?本当に〜♪、のロングトーン、良・良・良〜〜〜〜!!!!!!からの当選者たちの名前を呼んでくところ、ここ苗字なのがよかった。「チャーリー!」じゃなくて「バケット!」。オケ的にもクライマックスに近づいてって最後♪ようこそ!チョコレート工場へ、で幕降りるの放心。え?!ここで終わるの?!てか何起きた?!かっこよすぎて放心した。幕間で放心するの、あるある!英語版だと「Do come in!!」って言ってるらしくて、えええこ、この翻訳…神翻訳、神演出〜……………!「ようこそ!」で力強くて「チョコレート工場へ」って囁かれるの、無理っしょ。落ちていく感覚がある、チョコレートの沼に。イメージ的には失恋ショコラティエのOP。

 

お菓子の森(楽園)

二幕から一気にセットがビビットで毒々しくなる。立体物と映像という平面の組み合わせが絶妙で全体が立体的に見えて、そこに匂いもある!舞台が生きてるって思ったのちょっと初めてだったかもしれません。

ウォンカの話し方はキャンディマンとはうって変わってちょっと芝居かかったような、高めの話し方。こっちの方が繕ってる感じ、何かを隠していそうな気がしちゃうけどでも一幕の方のあっちが擬態してんだよね?でも光一くん自身は雑誌で「敬語で話してる方が本当のウォンカな気がする」みたいなことを言っていて…確かに、一幕での怒りの感情って指差したりステッキ構えたりだったけどこっちはガチでキレるしばかでかい声も出すからやっぱこっちが本当の姿なのかも?…やばい、完全に手の上で転がされてるかもしれない。

ピュア・イマジネーション、見れるって思ってるね?で一幕が終わったとは思えない優しい始まりだしいい歌…!!まるで夢みたいなセットの中で「この世界は私の頭の中、本当は存在しないのかもしれません」みたいなこと言ってた気がするんですけど覚えてない。大事なとこだった気がする。世界さえ、人生さえイマジネーションで自由に変えられる、ただ「望めば、君が」…じ、人生に置いて大切なことを歌っている…!!!!こういうイマジネーションの精神って子どもの方が豊かで、大人になるにつれて現実を知りすぎて嫌でも無意識的に失われていってしまう部分もあると思うんですけど、チョコレートを生み出し続けているウォンカはこの精神を持ってるんですよね。忌々しい見た目してチャーリーと匹敵するくらいのピュアさを持ってる。でもいつそれが失われるか=まずいチョコレートを作ってしまう時が来るのか、という…。それを大人のウォンカが歌う。永遠のピーターパンでいたいけどいれないしいれないことをわかっているみたいな…。ここで自分は違う!!!と抗わないウォンカえらくないですか?まぁえらいというかノートの続きが書けなくって嫌でも気付かされて諦めたんだと思うんですが。でもそれを受け入れられるかられないかって別の話で、自分のありのままを受け入れた挙句すぐに「後継者探そう!!!」なれるのがすごいというか。

子どもたちがお仕置きされるシーンは目玉で、ここのオーガスタスのシーンでウンパルンパがでてくる。映画版見ておっさんのイメージだったからちょーかわいい見た目で驚いたw 大人の膝の下くらいの身長をよく表現したなぁ…!って最初でてきた時びっくりした。ウンパルンパと一緒に首をこてんとするウォンカかわいい。あと曲の最後特徴的な振り付けあるじゃないですか?←抽象的すぎる 歌詞ももう出てきませんけど。あれもかわいい!!!

オーガスタスが吸い込まれるシーン、どうなるんだろうって思ってたんですけどこのド派手なセットにさらに筒の新しいセットが出てくるとは思わなかった。ここも立体物と映像とのリンクがちょ〜お自然ですごかった、本当に吸い込まれちゃったみたい。あとはウンパルンパがコミカルに歌うところが不気味さに一役かって出てて、怖くないけど不気味みたいな、残酷なことしてるけど歌われている内容は至極真っ当というこの違和感こそがこの世界観だよねえ…としみじみした。

 

 

SSウォンカ号

↑名前かわいい。

船のハンドル握ろうとしてるのを制したり、携帯取り上げようとしてたりするマイクとウォンカの絡みがかわいくて毎回そこ見てた。

ウンパルンパとの出会いの曲、超いいよね!!!!!剣捌き、美しすぎてマジで普段から剣振り回してる人のソレだったよ。とにかくフル歌詞欲しいけど、「自由だと叫んだんだこんなふうに!」「歌ってくれNo.1ソング!」「翻訳してあげましょう!」「契約成立!」…って大事なとこ歌い上げてくれて全部すき。ウンパルンパダンスはこんなコミカルだけどどこかお上品な振り付けがよくできたな…すごすぎる…思った。手の振りがメインで、上半身があまり動かないのがちょっとバレエ要素っぽいというか、クラシカルで上品な部分なんだと思う。だからもう全身コミカルなウンパルンパがやるとコミカル100%だけど一緒にウォンカがこの振りやっても違和感ないからすごい!!!仲間がいる一人じゃない ウンパルンパファミリー〜♪ハッピーな曲ありがとう!!!!

 

ミックスルーム

いや、お菓子の森に負けじとセットす、すご〜!!!!!!

チャーリーに「開けてごらん」と言って「勝手に開けるな」と怒ったり、チャーリーのみんなにバカにされたアイディアも「それはいいアイデアですよ」と優しく言ったり、わたしはチャーリーじゃないのにウォンカに感情かき乱された、なに!!「さすが匂い嗅ぎ少年」、とかの一幕の出来事の匂わせも堪らないですよね。あとは「チョコレート作りのレッスンワン、人を信用しないこと」、ここ!!大事!!コミカルな流れでテンション感も面白おかしい感じだけどウォンカのガチが垣間みれる。重。暗。でも大事。

ガム・ジューシーはこの曲だけウエスト・エンド版なんですね!知らなかった!!権利の感じとかどーなってるんだろう?それにしてもこの曲は最高。耳に残る!ウォンカのステッキ持ちながらのロックダンス、このアンバランス感良すぎ。ボレーガード氏の芋さんとウォンカがセンター挟んでシンメで踊るとこ、体格と衣装とか全てのものが違いすぎて異種格闘技感があってw、それもよかった。ブルーベリー化はバイオレットのお洋服自体が膨らんだと思ったらウンパルンパとウォンカたちに目を奪われて気付いたらバイオレットがちょーおでっかくなってて爆発して驚く。毎回真剣に見てるのに何回びっくりすんだよって思うんだけど毎回気付いたら爆発してる!!!w 果汁が溢れ出す音とともに銀テが飛んできて終わりなのも曲の締めとして最高だった。

 

ナッツの部屋

リスのシーンどうなるんだろうと思ったら激かわパペットだった!「グッドイブニング!」ってリス相手にばかでか声で叫ぶの、なんだっけと思ったら越岡くんの挨拶だ!でもあそこは台本通りと教えてくれるこーちゃんかわいい。

リスたちを避けながら踏んでるステップは全部バレエのもので、どのパも綺麗だった!振りにリフトとかもあってそれがどことなくネズミの王様に襲われるクララ…じゃなくてロシアだからマーシャを想像させて、「ベルーカのくるみ割り人形」というタイトルを後で見た時納得した。それにしてもあんなに助けを求めているのに頼りないというは保身的なソルト氏にウケちゃう、ベルーカの後を追ってダストシュートに飛び込むのも毎回嫌そうにビビるシーンは回によって違って面白かった。

 

チョコレート・テレビルーム

マイクの曲は1幕から異質で一番印象的かもしれない、楽曲の統一性があんまりないですよね。ここの曲も機械音だったり歪んだ音だったり…いわゆるファンクっぽくて聴き取りづらいのを配慮してくれてか歌詞出してくれてありがたかったw 歌詞見ると結構強くてひどい言葉使っててびびる。まぁどんな言葉があったか忘れたけど…。でも面白い翻訳なんだなってわかったからまじで歌詞全曲知りたい〜つら〜!!!!

ここのシーンは今までもすごかったセットと映像、立体と平面のリンクの真骨頂ですよね。大きいめちゃうまチョコと人間のマイクがテレビの中に入る、それが取り出せる、ウォンカの腕だってテレビの中に入っちゃえば無限に伸びる。テレビから取り出されてたマイクがお人形さんになっちゃったのにちょっと喜んでる、言う事聞かせられると喜んでるティーヴィー夫人は今までの両親と別のヤバさが見えるの、ちょっとグロいし面白い部分だと思う。この世にはいろんな種類のやべー子どもと親がいるよね。ウォンカのロボットダンスはかわいかった!

 

想像の部屋/イマジネーションルーム

チャーリーが楽しい!って言った後「子どもたちがお仕置きされてるのが?」と聞くウォンカを見てお仕置きという自覚あったんだ、と思った。そんで「ちがう!チョコ作ってるのを見るのが!」というチャーリー…ピュアピュアなのかお仕置きについてはなんとも思わん残酷さを持ってるのかどっち?!ウォンカも「本当に?」聞き返してるよね。まぁチャーリーは天使のようにかわいいので「もちろん!」と答えた瞬間にこちらも何も思わなくなるのだが。

イマジネーションルームという名の通り白紙のようなあたり一面が白くて簡素な世界観、これまでがビビットで盛り盛りのだったからかなり効いてる。一幕はシンプルというフリが効いてるから二幕でより派手に感じるしその派手さがまたクライマックスのシンプルのフリとなる…!

「ショーは終わり、ここまで!」と宣言してハイ帰って?というウォンカのちょっと今までより突き放すような冷たい話し方だったのにチャーリーが約束破ってノートの続き書き出したのを見つけてからの優しい話し方、その落差無理すぎる。あそこから纏っていたものが少し取れたような、柔らかい話し方になってる。あとしみじみ嬉しそう、チャーリーがウォンカの期待していた通りの子で。チャーリーがノートに描くものが実際にスクリーンに描かれる演出もすごくよかった。こんな子が想像するのをやめれられないだなんて、天職すぎるもんね。ウォンカ、わかるよ。

 

ガラスのエレベーター

ガラスのエレベーター本当にに飛んだからびびる、映像も使ってガチで空飛んでるみたいですごかったー!

出だしからあんな優しい顔で♪チャーリーとわたし、って「チャーリーとワシ」のリプライズから始まるのな、泣いちゃう…!!ジョーじいちゃんが歌ってた時はあんなにほっこりする曲だったのに、チャーリーを見ながら噛み締めるように優しい顔であんな風に歌うから…!!もうこの時点で相棒になったんだねえ。歌の中で「絶望」というワードだけすごい強い言葉だったから頭に残ってる。多分誰も信じられない、レシピ盗まれたりして裏切られて絶望にいたけどチャーリーと出会えた、みたいなことを歌ってるんだと思うんだけど…。ここ、多分すっごい大事なことを歌っているんだと思う。思い出せないけど。でもわたしのメモに「ガラスのエレベーター 大事なこといってる!」って書いてあった。なにが大事か書いて!!!!歌詞ください…。チャーリーとウォンカが一緒に歌うシーンってこのシーンまでなくて、最後の最後でこんな曲歌うのってちょっと…ずるい…。で、最後♪この景色を〜、って工場とこの景色というか街?を受け取ってくれって終わる。ウォンカのすべて。でも譲り渡すというよりチャーリーと私って歌ってるから相棒みたいな感じなのかな。

 

想像すれば見えてくる

ウォンカとバケット家に突撃のシーン、毎回「なんだこのイカれポンチは」って言われてるウォンかウケる。でも明らかに浮いてるので合ってる、ここのウォンカの浮き加減がバケット夫人の「本当なの?!」と疑うことへの説得力強めるよね。それに対してウォンカが「この子は嘘をつかない、たまにつくけど家族を困らせる嘘はつかない」って褒めるけどチャーリーを聖人君主みたいな"いい子"だとは言ってなくてそこが超よかった。チャーリーはだいぶいい子だけど誰しもがお仕置きされた子たちのような思想、一面を持ってるものじゃないですか。演出のウォーリーさんが言ってたこの物語が持っている七つの大罪的な側面、改めてすっごく納得のいく表現で、だいぶファンタジーだけどご都合主義の綺麗事なお話ではない、これがこの作品の魅力だよねって最後の最後でも思わせてくれた。

ウォンカの「もっと美味しくするには?」という問いに対して「マシュマロにつける!」と答えたチャーリーの「チーズって言おうとしましたが…君の案でいこう」、ここの余白!!!!チーズって言おうとしましたが」で自分の帽子とった後の間!!!「君の案でいこう」でチャーリーに帽子被せるの…あぁ…チャーリーと私や…こんな…その歌詞をこんなに実感させられるセリフと仕草…泣く…。最後、永遠のテーマだった「イマジネーション想像すれば見えてくる」でウォンカが去って行った後、最初ウォンカが言っていた自己紹介文的決め台詞をチャーリーが言う。あんな始まりでこんな終わりって!!!!ずるい!!!最高!!!ここで最後に去っていくチャーリーの背中は本当に大きく見えて、小さい役者さん…すごすぎる…と毎回感動してた。

 

 

イマジネーション、多分光一くんもものすごく大切にしてる言葉だと思うし、それを意識的に忘れないでいてくれている気がする。相変わらずわたしは本当に光一くんが作り出す何かが大・大・大好きで、これが味わえるのはきっと光一くんがただの演者じゃなくてアイドルだから。でも演者としての光一くんも最高!!!!!ナイツテイルを観れてないオタクだからSHOCK以外の誰かに演出される光一くんをやっと見れたわけだけど、最高!!!!ていうか逆にやっと誰かに演出される光一くん見れたってなんだよ、って自分で書いててわろけてしまう。そして光一くんは自分のイマジネーションも大事にしつつ、受け手側のわたしたちにもその自由を委ねてくれてるのが嬉しいな〜SHOCKについてのディレクションかいてくれたインスタのストーリーでも「Everything is in your imagination」って言ってくれてたのみて当時思ったんだけど、それから時が経ってこういう作品に巡り会えてファンとしてすっごく幸せ。

 

そしてSHOCKも人生の話だけどこれもだいぶ人生の話で、夢を見ることも空想することもそれが厄介なこともあるけれど、それでも夢は見続けたいし、空想もできなくなるようなつまんない大人にはなりたくないな…と思わされる一方で「イマジネーション、想像すれば見えてくる」は、「自分から思い込めばそれが真実」*1ではないじゃないですか。それを普通に生活する上でも、光一くんとつよしとKinKi Kidsを応援する上でも間違えたくないなって思いますね。むずかしいけど。ちょっといい加減にしろよ、と思うことが多すぎるからキレちゃうんだけど、自分自身ができることはキレることじゃなくてこの二つの言葉を繰り返し唱えることしか…ない…がんばる…。

 

あと光一くんはよく"頑張れる人"って言われますが、光一くんの"頑張る"はマジで並大抵じゃない頑張りで、光一くんの死ぬほど頑張れるところにわたしは陶酔できなくて…それはそこまでしても相変わらず自己肯定感が低い光一くん見ていて胸がキュッとなるくらい痛くなるからで、自信満々に立ってくれれば陶酔できるかも知れないのに…。まぁでもそんなんじゃ好きになってなってないだろ、と言われればそうなんだけど…。事務所のことがあって1人で記者会見に立つ姿も、ボロッボロの台本も、いつも凛として立ってる姿から勘違いしそうになるけれど中身を知れば知るほど繊細なのにバグで「俺は丈夫」とか言い出すし不安で押しつぶされそうになったりイップスになったり。心配…が近いニュアンスなんだろうけどステージに立つ姿や光一くんが作り出すもの、スケジュールをこなすところは心配してなくて、多分そこまでの過程の心労具合が心配なんだと思う。だけど、そこまでやらないと不安。不器用すぎる。要領よく生きてそうな顔なのに。なんだその顔っていい顔。

でもそんな光一くんが「好評をいただいてホッとした」、「20年経ってもやれる役柄だね言ってもらえて光栄だった嬉しかった」って、そんな風な言葉が聞こえてきて嬉しかったし、大千穐楽のカーテンコールはもちろんどの公演でもやり切ったような素敵な顔を見れてそんなのは結構吹っ飛んだ。自分には技術がない、自分より歌がうまい、踊りがうまい、芝居がうまい人もいるそれはそうかもしれない、だけどわたしは光一くんだから見たいんだよ、光一くんだから好きなんだよ〜!!!っていつだって叫んでやりたいよ!!!!!!まぁわたしが言ったところでだろうけど!!!

SHOCKが一旦終わることとチャリーとチョコレート工場、全然別の話だと思っているけど、それでもこのタイミングでこの役をやってくれて嬉しかったな、ファンとして。バランスは難しいけれど、グループ活動と同じくらい舞台に立っている光一くんが好き。正直SHOCKが終わる悲しさでそこまで見えてなかったけどずっと舞台に立っててほしい、たとえ0番じゃなくても…と本気でそう思うよ。

光一くんが今回、素敵な旅ができたみたいな本当に良かった。素敵な旅に連れてってくれてありがとう!

 

 

*1:なんでキャンジャにちゃんにはこれが書けてキンキには変石とか鉄塔なの?