Endless SHOCKを初めて観た話

 

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minoriko2.hatenablog.com

 

Eternal観劇から4ヶ月後、ついにEndless SHOCK本編の公演を観れるときがやってきた。

Eternalを観劇した5月とは違うところは3つあった。光一くんに恋したこと。失恋したこと。自担にしたこと。だいぶ状況が違う。

Eternalのときはそんなことなかったのに本編を観る前はめちゃめちゃ緊張したのは、多分光一くんとSHOCKという作品が好きだからだった。相変わらず本編を初見でネタバレも踏まないできた。Twitterで「コウイチ」「ヒロミツ」「ライバル」等、思いつく限りのワードをキーワードミュートに設定して公演期間を乗り越えて来た。

 

幕が上がる。ダイヤ型に上がる幕と題名のネオンを目にした途端、ああ、私はやっと本編を観れるんだと軽く泣きそうになった。あっという間だったけれど、すっごく今日まで長かった。あの頃は何も分かってなかったが、「間もなくEndless SHOCKの世界にお連れします」とコウイチじゃなく光一くんの言葉に鳥肌がたった。

 

「So Feel It Comming」のフライングは、Eternalのときより大きく旋回していた。ここのフライングが優美でハッピーで、私はいちばん好きだ。3階席だったので客席上空を舞う時は死角になってしまったけど、それでも優美に宙を舞うコウイチは、相変わらずこの世のものとは思えないくらい美しかった。

車が飛ぶ演出にも過剰な反応はしない、なぜなら私は車が飛ぶのを知ってるから…と思ってたけれど、やっぱりその場面を観るとすげー車飛んでる!!新鮮に興奮してしまった。

 

ONE DAYでは、Eternalのときにはいなかった男性のダンサーが増えていた。この方たちが「チームUSA」と呼ばれる方たちだ!!初めてONE DAYを観た時のダンサーの動きも目を引くものがあったが、チームUSAが加わることで、綺麗で繊細なシーンに力強さとダイナミックさが加わってEternalのときとだいぶ印象が違った。

 

「It’s A Wonderful Day」の公園のシーンは、多分Eternalではなかったはずでスポットやダイジェストを繰り返し観ていた私はあのシーンだ!とめちゃくちゃ興奮した。サントラには入っていないキラッとした音に合わせて人が動き出す魔法のような非日常感と、オープニングとは打って変わってラフな格好の登場人物たちのありふれた日常感が音にのっているそのシーンに、めっちゃミュージカルだ!ディズニーみたい!と感動した。

サントラだけをずっと聴いていたので歌詞がなくなってわちゃわちゃする音のところ(語彙)では何が舞台で起きているのかずっと謎だったが、コウイチとヒロミツの小競り合いの姿を観て謎が解けた。このシーン、キングオブ男…いや、ウエスト・サイド・ストーリー*1やってたんだ。

あと印象的だったのは、光一くんのパッセがものすごく綺麗だったこと。そしてパッセと同時に腕を上に上げて円を作るアン・オーも、指先まで神経が行き届いてるバレエ特有のその動きはどうやったら綺麗に見えるかと研究され尽くしたものだった。

 

「Dancing On Broadway」は音を聴いてるだけでも華やかなのに、ネオンのセットもキラキラの衣装も、一斉に出てくる出演者たちも、全てが眩しかった。踊りを見ていると、光一くんが小柄だということを忘れさせる。シェネの時の回転の速さ、顔の付け方、腕の動き、全てが綺麗でそのシーンだけでもいいからリピート再生したかった。

その後突然タキシードを脱ぎ出すコウイチにびびり散らかした。色気で目が潰れるから事前に教えて?!と思ったらEternalでもこのシーンはあったみたいで完全に忘れてる自分に笑う。

 

SOLITARY」は、Eternalの時になんでこの記憶があんまりないのか不思議なくらいかっこよかった。SOLITARYのかっこよさは致死量を超えるんですよ。ずっと美しかったけれど、そこに突然男性的なセクシーさがプラスされたような感じがした。ハットで顔が影になり、あまり表情が見えないところさえも官能的に思えた。ヒロミツがでとちって俺が代わりをやる!とリカの肩を抱くコウイチは完全に恋だった。そりゃリカ恋するよ!!!!とキレるところだった。

あと帽子ってあんなに綺麗に飛ぶんだ…と新鮮に思った。めっちゃ綺麗になくなってたかEternalのときどこいったかわかんなかったが、飛んでたよ帽子。最後のピストルを打つところはEternalのときは音にとにかくびっくりした記憶しかなかったが、今回はピストルを打つ顔まで見れた。顔がかっこよすぎた。

 

その後のバックステージでヒロミツが刀を手にとって「Show Must Go Onかよ…」というシーンが強烈に印象に残った。ダイジェストで観たタツヤのここのセリフは力強くて怒鳴ってるイメージで、ショウリもタツヤほどじゃないけれど力強さはあったような感じがしたけれど、ヒロミツの嘆くように言う演技に驚くと同時に、これがライバル役が変わるたびに受ける印象が変わるSHOCKの面白さなんだなと実感した。これはライバルが変わるたびに見たいでしょ。今までのライバル役たちを全て円盤で見れないなんて嘘だろ?コンプリートボックス作ってくれ…。なんでもするから、頼むから、本当にお願いだから私にリョウを見せてくれ。

 

「Japanesqe」での「必ず生きて帰れ!!!!」がコウイチの台詞だったことに驚く。…光一くんってこんなでかい声出るんだ…?どんなもんヤでお経みたいなラジオをやっている人と本当に同じ人なのか?

Eternalでは持ち合わせていなかった双眼鏡を構えて、ライバルがコウイチを刺すシーンを見る。…いやめっちゃ殺してるー!!!!ちゃんと刺してるー!!!!血が大量に出てるー!!!!気がついたら血だらけだった前回とは違って、きちんと刺すシーンをこの目で見たので「何してくれてんだよヒロミツ!!!」と新鮮に思った。

階段落ちを見届けて一幕が終了。いつもツイッターに並ぶ「幕間順調です」は、今日も無事コウイチは階段から落ちて死にました、という死の合図だったんだんですね(多分ちがう)

 

シェイクスピアシアター」も初めて見た。腹から声を出すシーンに度肝を抜かれる。だから本当にどんなもんヤと同じ人?!?!古典的なミュージカルの世界線堂本光一に似合わない訳がない、最高に似合う。シェイクスピア作品を演じるという設定と発せられる台詞、クラシカルで布の厚い衣装も全てが大優勝なんだよこのシーン。

初めてSHOCKを観る人はどこまでネタバレを観るべきかということを調べてたところ、「『ハムレット』と『リチャード3世』のあらすじと名台詞を知ってるといい」という情報を観たので、ネタバレは踏んでないけどそれだけは頭に入れておいた。「裏切り者に死を、その胸に剣を!!」「絶望して死ねええええ!!!」とコウイチが叫んだときには「出、出〜!!!!!」となれたので結果それを頭に入れて置いたのは大正解でした。まじで初めて観る人はシェイクスピア履修しとくのは本当におすすめです。

 

「Higher」はヒロミツの存在感がすごかったし、途中から登場するコウイチの存在感もすごかった。私は関係ないのに、ヒロミツと一緒に絶望した。あんだけ場を掻っ攫うコウイチを見たらヒロミツも絶望するわ。でも私が一緒に絶望できたのは、きっとヒロミツの絶望加減がめちゃくちゃすごかったからだと思う。Eternalでは多分ライバル役も後半も踊ってたと思うのでヒロミツの踊るところも見たかった…。

 

「ONE DAY -reprise-」の前のヒロミツが「俺を殺してくれ!」とリカに迫るシーンは、気迫の中に悲しみもあって、ここの表現がとにか凄かったのを覚えている。コウイチが自身が自分が死んだことに気づいていなかったのにはあ、マジで気づいていなかったんだ?!とびっくりしたけど。あとまたジャパネスクのときの剣に懲りずに刃物(ナイフ)出てきて、いやもう勘弁してくれ!!!と思った瞬間にまたコウイチ刺されてて「イヤーーーーー!!!」と叫んだ。心の中で。

 

そして前回観れなかったラダーフライング。3階席だったのでほぼ同じ目線の高さに光一くんが来て多分今まででいちばん近くで光一くんを見たが「わ!!光一くんが近くにきた!!!」とテンションが上がらなかった自分に驚いた。どんなに近くにいても、私の目に映っていたのは光一くんじゃなくてコウイチだった。コウイチがすぐ近くにいるのに、それでも目の前にコウイチがいるのが信じられない気持ちもあった。私が見ているコウイチもカンパニーのみんなと同じように幻なんじゃないか?本当にこの人は存在するのか?と疑問に思わせるくらいの非現実的な美しさだった。マスクをしていることなんて美しさには全く関係がなかった。

 

Endless SHOCKは「Show Must Go On」という言葉とテーマが先行しがちで「何があってもショーは続けなければならない」話だと思っていたけれど本質はそうじゃなくて、走り続けるそのためには「1人では続けられない」「周りが見えなくなったらおしまい」で、「疲れたら休む」「迷ったときには一度立ち止まって振り返る」ということの大切さを描いた話だということだったんだなと最後の「CONTINUE」のシーンを観ながら思った。

 

やっぱりSHOCKはすごい。これを20年以上、ずっと同じものをやり続けるすごさ。ただ同じことを機械的にやるだけじゃなくてずっと進化し続けて、コロナ禍にもEternalという形でエンターテインメントをなるべく止めずに対応して。進化の仕方も、大きい変化もこれまでもちろんあっただろうけど、「あそこの照明を0.5秒早くしよう」とかすごく小さなことの積み重ねだと密着番組*2で言っていたことを思い出す。

20年以上やっていると言葉で聞いただけだとすごいなぁ、と思う程度だったけれど、このすごさはSHOCKを観たことある人にしかわからないから、すごさをを人に伝えるにはSHOCKを観せるしかないんですよ。だから私の人生に関わる全ての人とSHOCK観に行きたいと思う気持ちが湧き出るのは当然のことなんですよね。(?)*3

 

あとはEternalを見た時とは違って、今回は光一くんだけじゃなくて少し周りを見る余裕もできた。多分じゃなくてこれは本当なんですけど、松崎くんと越岡くんはとんでもない。群舞に溶け込む時は群舞で、自分をを出すところはきちんと個が出ていて…ずっと動きを追えていた訳じゃないけれど、スキルと表現力の高さにびっくりする。

あとはここの場にJr.の子たちを起用する意味が大いにありすぎる。アンサンブルの方達のプロ集団の中に、突然ポンっと放り込まれるJr.の子たちも周りと見劣りしないのもすごい。色んな子たちがSHOCKに出れたことを大きなこととして捉えてくれているけどそりゃそうだよね、とんでもないエンターテインメントなんだもん…。

ああ、私は光一くんのオタクをしているけれど、自担がライバル役に決まるという経験を違う世界線でしたかった。SHOCKに出演が決まったJr.担をやりたかった。光一くんのオタクとしてSHOCKに出会ったのは幸せだけれど、違う視点からもSHOCKに出会いたかったし観たかったなー!!

 

福岡からの飛行機を降りた時、うわぁ光一くんのいない東京に帰ってきてしまった…と思ったら剛くんのTHE FIRST TAKEの「街」が解禁されていて、あー、こーちゃんのいた街の空気も美味しかったけど、つよしがいるこの街の空気も美味しいなと思った。

KinKi Kidsだとジャニーズのアイドルの中でも世代や性別をあまり問わないものをやっている印象があるけれど、ソロ活動では光一くんはミュージカル、剛くんはファンクとジャンルとしてはだいぶ偏っていてそこまで万人に受けるようなことをやっているわけじゃないのがめっちゃくちゃ面白いなと改めて思った。キンキもこーちゃんもつよしもおもろい。きっとどれも大事で、ソロのお知らせにげんなりしてるオタク見るともったいないよって思うのはきっと私が露出が多いアニバーサリーイヤーにハマってまだ全然グループ活動ない時期を経験してないからなのかな…ともぼんやり思うけど。今のところキンキのオタクは楽しいのでよかった。次は初めての冬コンのために生きます!

 

 

*1:ジャニーズが二手に分かれて対立する=ウエスト・サイド・ストーリーみたいなところがある

*2:2020.03.13 RIDE ON TIME

*3:でもそう簡単にチケットが取れない現実に絶望して死ぬ